ショッピングモールの洋楽

 ショッピングモールで流れる音楽(有線)には、買い物客の邪魔にならず、かつ耳触りの良い音楽、という目的意識があったりしますよね。

  でも、耳触りが良過ぎると、銭湯で流れるショパンのようにそれはそれで集中できないから難しい。

 

 今回は、大手ショッピングモールで非常にマニアックな曲がBGMとしてかかっていた件について書きます。

 

 

事例① イトーヨーカドー

 

ある日のヨーカドーでは、こんな曲が。

 

ビーチボーイズ『Little bird』

フリッパーズギター『Red flag on the gondola』

 

2つとも超有名バンドなのに曲がマニアック過ぎます。

 

『Little bird』

何枚目か忘れちゃったけれど、19枚目のアルバム『フレンズ』に収録。

次男のデニス・ウィルソンが作った、穏やかで荘厳な曲調。

名曲です。名曲だけど!たぶんファンじゃなかったら知らなかった曲。

 

『Red flag on the gondola』

1stの最後に収録(シークレット・トラック?の前)。小山田圭吾の無垢(ぶった?)

歌声が心に響く曲。おそらく英語詞だから同チャンネル内にあるのでしょう。

 

『サーフィンUSA』や『恋とマシンガン』有名バンドの有名な曲ではなく。

有名な曲では買い物に集中できないから…?有名な曲ですらも音楽ファン以外には認知されていないと思います!

 

しかし、別の日に別のヨーカドーで、さらにマニアックな曲が。

 

・ゲイリー・ルイスとプレイボーイズ

『Green grass』

 

このバンドに至っては、現在バンド名ですら日本でほとんど知られていないのでは…もちろん、名曲ではありますが。

 

ゲイリー・ルイスは、アメリカの大物コメディアンの息子で、所謂2世タレントがバンド始めました…というやつ。

 ですが、コネのおかげ?か強力なプロダクトチームによる素晴らしい作品を60年代中期〜後期にかけて遺しています。

このプロダクトチームには、かのレオン・ラッセルや、カール・レイドル(後にデレク&ドミノスに参加)も参加していたらしい…

 

その現場がみたい。

 

しかし、彼らはロックというよりは、純粋なポップスバンドであったために歴史の中に埋もれてしまった印象があります。

 アイドル〜ポップス〜ロックをギリギリのラインで彷徨っている60年代のバンドがどういう訳か好きです。

 似たポジションで言うとハーマンズ・ハーミッツやデイブ・ディー・グループなども当てはまるでしょう。日本のグループ・サウンズも?(もちろん強要された面はあるにせよ)

 

『Green grass』はレオン・ラッセルの弾くハープシコードのリフが大活躍する名曲です。

 ゲイリーの歌声が切なく、郷愁を誘います。非常にお勧めします。

 

また、彼らの最高傑作として

『She's just my style』という曲を僕は挙げます。

 これはぜひ聴くべきです!

ライブ盤より原曲が一番良いです。

 なぜこんな素晴らしい曲が埋もれているのか全く不思議です。

 

・リズミックなイントロ

・躍動するリズム

・ブリッジのA⇨F⇨G⇨Aというコード進行。

・サビの低音コーラス

・切ない歌詞を切なく歌うゲイリー

・アンサンブルのセンス

 

など、60年代アメリカンポップスここに極まれり、な曲。

 ちなみに、大瀧詠一山下達郎両氏も彼らを愛聴しているようです。

 

説明が長くなりましたが、ヨーカドーについてはこのあたりで。

 

 

事例② イオン

 

イオンです。地元名古屋にもでらたくさんあるでよー行っとったわ。

 

今最寄りのイオンでは、80年代ミックスっぽいチャンネルが流れています。

ワムとか、普通に流れてて、違和感もなくてなんだか安心します。気持ち良くお買い物ができます。

 

ところが先日、80年代ミックスに紛れてこれが流れてしまいました…

レインボーの『I surrender』です。

 ご存知御大リッチー・ブラックモアのバンドです。

 

イオンでレインボー⁈

イオンでリッチー・ブラックモア

という感じです。衝撃です。

横山やすし期だったら大変なことになっていましたな。

 

80年代初期はリッチーがアメリカ市場の制覇を目論み、ポップさとハードさとクラシカルと横山やすし部屋とYシャツと私と愛しさと切なさと心強さを融合させた曲作りをしていたので、いくつかのヒット曲が生まれています。

 

横山やすしさんのレインボー時代についてはまた別の機会に。笑

 

『I surrender』はいわゆるパワー・ポップというか、勢いありつつも切なくて素敵な曲です。たしか大ヒットしたはずです。

 ボーカル(ジョー・リン・ターナー)の絶唱が泣けます。

 そして、リッチーのギターサウンドが最高にかっこいいです。

 

・イントロのチョーキングの泣き

・ギターの音圧がすごい

・ブリッジのパワーコードリフ

・サビ後に来るアドリブの泣き

 

個人的にリッチーのギターは存在感があり過ぎるので、やはりイオンでは違和感がありましたが、、、

もちろん、誰も気に留めていなかったと思います。

 でも、イオンでリッチーのギターが聴けて、フロア全域に響いてて、大変違和感があって僕は感動しました。

 

ショッピングモール覗いてみてください。

 

時間を空けて書いたため、丁寧体と普通体と混在してしまいました。

 

 今回は以上です。